-癌と遺伝子組み換えについて-

日本人は二人に一人が、がんになる。
健康食品販売も癌ビジネスの範疇なのでしょうが、それより有名人や話題になった一般人も含めて、癌にまつわる映画・ドラマ・書籍などが蔓延り、がんに対する恐怖心を煽る世相が怖いと思います。
すでに作物では病虫害や農薬耐性のある、遺伝子組み換え作物が出回っています。
近い将来「これで安心!あなたも癌にならない遺伝子組み換え治療をしませんか?」
という時代になるのでしょうか?

-悪性腫瘍(がん)増長させないために-

人体を構成する約60兆個の細胞は常に新しい細胞に入れ替わっています。新しい細胞が生まれる時に、遺伝子(DNA)が情報を転写(コピー)して同じ細胞を作りますが、すべての細胞が完璧にコピーされずに数%のミスプリントが発生してしまいます。
どんな健康な人でも1日数千個単位でがん細胞が体内で生まれています。特に細胞内でDNA修復や細胞増殖サイクルの抑制を制御する機能を持つ、p53遺伝子が不完全で機能しなかった場合にそれが顕著になると考えられています。

例え話で恐縮ですが、コピー機やプリンターも年数が経てば紙詰まりやミスプリントが多くなるように、人間も加齢とともに遺伝子のミスプリントが多くなります。老人になると耳毛が増えてきたり、桜も老木になると枝ではなく、幹に直接に花芽が出てしまうのも、同じ理由です。

『あいつは社内の「がん」だ。』と言うような言葉があります。
意味合いとして、不満分子とされる人間が、不平不満を会社内の組織全体に吹聴し、やがては会社組織そのものを駄目にしてしまうような場合に使われます。
しかしこの場合の『癌』は、その人物そのものではなく、その人物の心の中にある「不平や不満」ですので、待遇改善や周囲との調和がうまくいけば、『癌』は消えてなくなります。

どんなに健康な人でも生体の宿命としての『癌』は生まれている訳ですから、『癌の発生』を恐れるより『癌の増長』を減らすことを心掛けた方が合理的な考えだと思います。

-がんと生活習慣病-

遺伝子研究の伸展とともに、ある種の癌は遺伝的要素が高い事がわかっていますが、それは誰もが避けられない加齢による癌の発生リスクよりずっと低い確率です。
例えば、乳がんを発症した人の5〜10%は、遺伝的に乳がんを発症しやすい体質を持っていると考えられています。(BRCA1及びBRCA2遺伝子)
一般的に乳がんは食生活などの環境因子の影響が複雑に関与して発症していると考えられていますので、乳がん患者さんの多く(90〜95%)は遺伝以外の環境因子が主に関与していることになります。
また、ご家族やお身内に誰も乳がんを羅患した方がいなくても、遺伝性の乳がんだと判定される場合もあります。

癌の死亡率が高くなったのは、それ以外の病気で治療法が進んだから。
先進国で癌の罹患率が高いのは、がん検診の受診率が高いから。
もし癌の発生が遺伝因子が大きいのならば、時代による変化は起こらないはずですが、がんの種類別罹患率は時代と共に変化しています。
このようにがんの発生原因は遺伝よりも、生活習慣や環境の変化の方が大きいと考えられています。また、高血圧・高脂血症・糖尿病等を生活習慣病と言いますが、これらも遺伝による因子もありますが、文字通り生活習慣の因子が大きいと考えられます。

-治療法も変化している-

がんの治療法もどんどん進化して、一昔前ですと、なんでもかんでも切除(疑わしきは切除)か、強い抗癌剤で徹底的にがんと闘う治療法ばかりでしたが、今ではがんの休眠療法(がんと共存させる温存療法)なども選択肢として選べる時代になりました。

冒頭に例示しました、がんの社員をクビにするより、その社員を上手に雇い続けようという考えです。考え方は人それぞれですので、即刻クビにした方が社内安泰になると考える方もいらっしゃると思います。但し、それでは不満分子の社員が生まれる原因を解決されていません。

-考え方も変化している-

がん社員をクビにしても、会社の組織改革をしなければ、結局また不満分子が新たなるがんとして暴れるかもしれない・・・ならばいっそ会社組織そのものを変えなければ根本的な解決(予防や再発防止)ならないのではないか・・・このような理念で食事療法や癒しの療法で身体と心を変えていこうという考え方がホリスティック医療の原点となっています。

米国の有名女優(アンジェリーナ・ジョリー)さんが、乳がん予防のため両乳房切除・再建手術を発表したことで、乳がん遺伝子検査の受診に悩む女性が多くなっています。私個人の見解は、『嗚呼また、遺伝子検査特許利権による、がんビジネスがはじまったか』の一言です。何故医師が、健康である状態の細胞を、わざわざ切除するという選択をすすめるのか理解不能です。
百歩譲ってそれで『不安』というストレスを切り取ったというなら、予防の一つかもしれませんが、BRCA1遺伝子やBRCA2遺伝子があったとしても、必ず癌を発症する訳ではありません。
誰でも、癌の細胞は生まれている訳ですから、癌の予防するなら増長因子を抑えるような、食習慣や生活習慣を変えるアドバイスする医師の方が名医であると考えています。

-治しと癒し-

当会で商品をご利用の方は、再発防止のためという方が圧倒的なのですが、心配性の方には努めて楽天的にお考えになるようにお話させて頂いております。これは詭弁ではなく、心やすらかな方のほうが、充実した予後を送られたり、医師の予測をはるかに超えて延命なさっていることを見守り続けてきた経験からです。

治しと癒しの調和を、どうお手伝いさせて頂いたらいいのだろう・・・
当会発足当時からずっと心がけているテーマです。


末筆ながら・・・乱暴な運転や整備不良では事故にあう危険が高くなります。また、汚れたオイルを交換しなければ、エンジンの調子が悪くなります。
今、○○様にとって大切なことは、「いつか自分も交通事故(癌の発生)に合うのではないか?」と不安を抱えるより、身体という車を一生大事に走らせる為に、いつも安定した気持と正しい食生活を続けることではないでしょうか。
管理職のご苦悩お察し申し上げます。どうぞご自愛ください。


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